*Complex+Drive*

勝手に上から目線の、真っ黒な。

結局、元の会社に出戻った話。

という訳で、2年で元の会社に出戻ってしまいました。

正直、むちゃくちゃ恥ずかしい。

たった2年で?なんで一度退職したんだよwwwって自分でも本当にそう思う。

お騒がせしましたって気持ちでいっぱいです…。本当に申し訳ございません…。

 

改めて、辞めた理由を考える

紛らわしいので、一度辞めたけど出戻った会社をAとし、2年で辞めた会社をBとします。

 

いや、本当なんでAを辞めたの?って思われると思いますが、当時は本当に転職したくて仕方なかった。一番大きな原因は社長。そしてその会社にまったく来ない社長に代わって会社を取り仕切っていた経理のおばさんだった。我々女子事務員はその威圧的で感情的なおばさんの下で萎縮しながら仕事をしていたのだった。

 

そんな状況下だったから、A社では2ヶ月に1人のペースで退職者が出ていた。

その事実に気付いた社長が、ある日社員全員に「業務改善提案を出せ」って言ってきた。そのタイミングが繁忙期真っ只中でアホかと思ったけど、私はチャンスと見て寝る間も惜しんで提案書を作成し、期日内に提出した。とにかくどんよりと重苦しい状況下で若い女の子たちが声を上げることもできず働いている事実を変えたかったのだ。

 

しかし、状況は何も変わらなかった。どころか提案書を受け取った社長は「本城さんは会社を辞めようとしてるのではないか」と他の事務員に聞いて回っていたらしい。アホらし。そう受け取ったなら辞めてやるわと思った。それが2年前の話。

 

間違った転職

今、まさに転職を考えている人。将来的に転職を見据えている人に全力で伝えたいのは

  1. 相手の要望に応えるのではなく、自分の要望を伝えること
  2. 結局のところ、入社してみないと何も分からないということ

この2点だ。

1はなかなか難しいことだと思うけれど、せっかくの転職なので肝に命じてみてほしい。逆に転職先に何の要望もないという人は転職を一旦保留することをお勧めする。

“こんなことを言ったら内定もらえないんじゃないか”などと自分を卑下することはない。そして、要望を伝えた結果、内定がもらえなかったとしてもそれは逆にラッキーだと思ってほしい。転職に際してあなたの要望は最優先で叶えられるべきものなのだ。

2についてはどうしようもない。だから諦めてほしい。ちなみに私の場合は、社長がどうしようもない気分屋で、機嫌の良し悪しで昨日の○も今日は×になるような人だった。正直これは面接時には分からなかったことだ。

 

アラフォーに立ちはだかる転職の壁

気分屋の社長からのパワハラ発言の数々、朝5時までの残業、それでも出ない残業代など、度重なるマイナスで入社1年目にはもう退職を見据えていた。

「センスがない」「判断が悪い」「察しが悪い」と言われ続けていたので、もう建築からは離れたいとも思っていた。しかし建築系以外の職種ではまったくと言っていいほど面接まで漕ぎ着けない。軒並み書類審査で落とされていた。

もうこの年で私の手にある職といったら建築しか残ってないのだった。向いてる向いてないじゃなくて、始めてしまったからには続けるしかなくなっていたのだった。ここが若い頃の転職と中年の転職の大きな違いである。

そんな愚痴をA社に勤めていた頃仲良くしてもらっていた、一回り以上も年下のE子ちゃんに聞いてもらっていたら、実はA社が今危機的状況であると聞かされた。

なんと、永遠に蜜月関係なのだろうと思われていた、経理のおばちゃんと社長が決定的に対立し、おばちゃん側が会社の主要メンバーを道連れに退職したというのである。

その結果社員数はほぼ半分となり、おばちゃんが一人独占していた経理職不在のまま、残された者たちで日々業務をこなしているとのことだった。

「私の一存じゃ決められないけど、本城さんが会社に戻ってきてくれたら嬉しい」

と言ってくれた。そして私もたしかにそれも良いかもなぁ…と思ってしまった。おばちゃん軍団とは馴れ合うつもりもなかったけど、それ以外の人たちとは良好な関係を保っていたし、自分に求められていることもよく分かっていた。しかし、元を正せば社長に愛想を尽かして退職した経緯があるので、一度社長と話してみないと決められないという気持ちもあった。

私の気持ちを見透かしたE子ちゃんが「とりあえず社長に話してみてもいいですか?」と言ってくれたので、そのままお願いすることにした。それが出戻りのきっかけである。

 

出戻って、良かったです 

実は社長との面談の手応えはあまり良くなかった。根本的な逃げの姿勢は変わっていなかったし、終始対立して出ていったおばちゃんの悪口ばかり言ってるし。誰がそのおばちゃんに権限を与えていたんだよと思わずにはいられなかったが、社長以外のみんなが「戻ってきてくれたら嬉しい」と言ってくれたのが心に染みて戻ることにした。

どこかの大手メーカーも出戻り社員を歓迎しているというニュースを見たけれど、たしかに会社にとっても出戻る側にとってもメリットは大きいと思う。

私は何よりメンタル的なものがぐっと楽になった。まず、デザインの仕事をしているのが私だけなので、私の作ったデザインを判断する人が誰もいないということ。そして通勤時間が短くなったうえ、残業時間が減り、残業代がつくこと。更に人間関係が既に出来上がっているので、イチから関係性を築く必要がなかったこと。

“私、二年後にタイムスリップしてきた?!”ってぐらい初日から馴染みまくって、違和感なく仕事できてしまったけど、それでもあの2年が経験できたからこそ今の立場が得られているというのも大きい。

 

もう転職はしたくないし、同じ給与ではできないと思うので、この会社でマイペースに仕事を続けて行けたらと思います。安泰な会社でもないけどね。その時はその時さ。