*Complex+Drive*

勝手に上から目線の、真っ黒な。

建設現場にスタッフロールが流れたっていいじゃないか。

 

SHIROBAKOアートワークス

SHIROBAKOアートワークス

 

アニメ『SHIROBAKO』が胸に刺さる。

 

 

録画番組が少なくなってくる番組改編期を利用して、Amazonプライムのウォッチリストを消化することにした。今まさに働き方(稼ぎ方)に悩んでいる私が、お仕事作品として名高い『SHIROBAKO』を選んだことは必然だとも言える。

 

 

私の仕事は“オフィス内装設計デザイン”と呼称できるけれど、その実、仕事内容は多岐に渡る。

現場を実測して図面を起こし、家具を含むレイアウトを作成する。レイアウトに受付などの壁面デザインが含まれる場合はそのデザインも行い、CGでイメージパースを作成。移転などで既存の家具を持ち込む場合は、家具寸法も全部採るし、新規で家具を購入する場合はメーカーの選定から天板の色まですべて提案する。並行して内装工事費用の見積も行い、照明の位置・種類、コンセントの位置・高さまで全部決めなければならない。

すべてを提案書にまとめてプレゼンし、何度も打ち合わせを重ねて発注をもらい、工事前に近隣に挨拶し、施工当日は早朝から職人と現場入りし、計画に問題がないか入念にチェックする。

私の会社は社長以下4名の小さな会社なので、基本的にこれらを自分+社長ですべてこなすことになる。先方の事情や規模にも拠るが、依頼から引き渡しまで期限が一ヶ月ないということがほとんどだ。

 

だいたい最初の実測で凹む。部屋内がきれいな長方形ということがまずないからだ。だいたい、どこかしらが斜めだったり柱が丸だったりして絶望する。そうすると必然的に図面を書く段階で寸法が合わなかったり足りなかったりで泣きそうになる。壁面デザインは社長チェックの段階でほとんどボツだし、3DCGにしたら使いたい壁紙が上手く表現されなくて頭が真っ白になる。

プレゼンに行けば「何かちょっと違う」「あと数パターン見たい」「安く格好良く」と言われる。細かい担当者だと「なんでこのデザインなの?」「○○を表すのにこの色味でいいの?」などとツッコまれる。

工事が始まれば職人さんから「こっち開きにするとここがぶつかるけどいいの?」「これ取ると跡残るけど補修見積に入ってないよ」「このクロスだと薄くて下地の悪さ全部拾っちゃうなぁ」と現場レベルの判断を求められる。

家具納品の段階で寸法ミスや発注ミスが発覚することもある。

そして引き渡し後に「ここにコンセント欲しいんですけど作れます?」とか、散々打ち合わせで説明したのに「これだと空調回らなくないですか?この壁の上って穴開けれます?」とか言われるのだ…仕事って。

 

だから宮森が新人で分からないことばかりの中、プロを相手にあちこち頭を下げてとにかくお願いしている姿も胸を打つし、納期が近いのにデザインにGOが出なくて何度も描き直していく内に何が正解なのか分からなくなる気持ちも分かるし、担当者レベルでOKもらってたのに、トップに全部ひっくり返されたこともあった。(完成後にクロスを全部貼り直して、タイルカーペットに至っては私が夜まで1枚1枚貼り直した…)

正直、デザインについては自分がやりたいことなんて出来た試しがない。だいたい社長かクライアントの意向に従うことになるし、それほど多く予算を割いてくれるところもないので、やれることが限られてくるのだ。

 

それでも「相手の言うことをハイハイ聞くだけではダメ」という劇中の小笠原さんのセリフ通り「自分を守るためにこだわりが必要」ということが最近本当に身に沁みて、潤ませた目でエンディングを眺めながらふと

 

建設現場にもエンドロールを流せたらいいのに

 

と思った。この現場にどれだけの人間が関わって、どういう役割の人がいて、その中に自分の名前が見付けられたら、何かがちょっと報われる気がするのだ。

 

私はまだこの仕事を続けるか迷っている。アニメ業界同様、こういった納期がある仕事はどうしても残業続きになるし、メンタルをやられる割に見返りは少ない。同じ給料ならば、もっと別の仕事を選んだ方が、体力的にも精神的にも良いように思う。あとはこの仕事が好きかどうかだけど、正直、建築はなりゆきで始めた仕事だから思い入れが全くないんだよなぁ…。それだったらアニメの方が好きだから続けられそう…と思ってしまう。

 

結局、楽な仕事なんてどこにもないんだけどね。

 

残念ながら、結婚は貴方の何物をも変えない。

現在20代半ばの男の子・Wくん。

職場の後輩である彼は、結婚を考えている彼女がいるにもかかわらず、フェスで出会った女の子とその日の内に関係を持ち、更にその相手に本気になられて迷惑――などと曰うクズ野郎である。

 

本人も「いやぁ、俺マジでクズなんで!分かってますんで!」とかしょっちゅう言い訳しているが、自覚していることは別にエラくも何とも無い。“分かってんならさっさと直せよ、バーカ”である。

 

そんな彼が、二言目には「結婚したら変わると思うんすよ、俺」と口にする。「子供はそんなに好きじゃないけど、自分の子供だったら可愛がれると思うし」「結婚したら明け方までゲームとか出来なくなるんで、今の内一人暮らしを満喫しておかないと」

 

彼のこんな言葉を聞かせられる度に、川平慈英さんばりに“ムムッ”と思ってしまう。――この子、自分の為にも、相手の為にも、結婚しないほうがいいんじゃないの?

 

実際、私がバツイチである理由の一つは、自分自身が何一つ期待通りに変わらなかったからだ。

 

結婚したら料理とか好きになるかも。

結婚したら子供欲しいとか思うかも。

結婚したら色んな意味で大人になれるかも。

 

なんだかんだで10年も結婚生活を送ったが、年月も環境も私を変えることは無かった。衣食住に興味を持つことも、子供を作りたいと思うことも、大人の常識を身につけることも無かった。人が変わるのに、年月も環境も必要だけれど、それ以上に【変わるんだ】という気持ちが無ければダメなのだ。自分のために、彼女のために、子供ために【変わるんだ・変わる】という覚悟――本当の意味で、愛が試されているのだ。

 

逆に言えば、相手だってそう簡単には変わらない。当たり前だけれど、貴方に理想の結婚生活があるように、相手にも理想の結婚生活がある訳で、中身によっては結婚前からその理想のズレが明確になっていることもある。本当に残念だけれど、そのズレが自然に埋まることはない。ズレに対してどちらかが諦めることで一度解消したかに見えることはあるが、それは諦めた側のわだかまりとしてずっと心に残ることになる。相手の心にわだかまりがあることを、諦めさせた側が受け止めて、同様に心に残すことでしかこの問題は昇華できない。特に夫婦関係に於いて、このことは至極当然の思いやりだったりするのだけれど、自分も含めてみんな自分本位になりがちなんだよなぁ。

 

じゃあ、結婚前にそういう面倒な部分まで踏み込んで話し合っておけってこと?と思われるかもしれないが、結婚前の浮足立っているカップルにそんな酷なことは言わない。実際、結婚なんてそこまで意味のないこと(してみれば分かるけど、結婚したからって何が変わるわけでもない)に踏み切るには、多少の勢いと思い込みが無ければ出来ないと私は考えている。だから勢いで子供を作るのもいいし、籍入れてもいいし、仕事を辞めるのもいい。クズ男の後輩も、彼女と結婚してみればいい。そしてぜひその身を持って、結果を実感して欲しいと思うのだ。

 

 

私の働き方改革。

遅ればせながら、ようやく夏季休暇を取得した。3連休を含めて6連休である。

今の会社に転職して来てから一年が過ぎ、私はこの連休を利用して自分の働き方を見直すことにした。

 

きっかけは今から半年前に遡る。

半年前、私の仕事のモチベーションはマイナスの状態であった。

社長以下自分を含めて3名という中小企業に転職した昨年8月―――初日こそ私を“さん”付けしていた社長も、翌日には既に名字を呼び捨てにした。

理由は自分でも分かっていた。とにかくこの転職はミスマッチだったのだ。

 

経験者を採用したつもりの社長と、経験を積みたかった私―――。面接で自分語りしかしなかった社長と、転職の目的をはっきり伝えなかった私―――。

どちらも悪かった。

社長は採用に失敗し、私は転職に失敗したのだった。

 

社長の失意は明白で、私は連日厳しい言葉を投げかけられた。

「センスが無いんだよなぁ…」

「日本語がおかしい」

「さっきから展開図を書けって言ってるのに、なんで立面なんだよ」

社長と私は年齢が近いこともあって、社長は“このくらいは出来るだろう”と高を括っていたのだと思う。

しかし、この業界を10年以上続けてきた社長と、資格を取得しただけで現場経験がほとんどない自分では、何の一致点も無かった。

 

更に仕事に対する意識の温度差も追い打ちを掛けた。

 

社長は、目標としていた仕事で挫折し、様々な事情からまったく異なる業界で会社を起業した経緯がある。

ガムシャラに、まさに自分の力でここまで仕事を続けてきた、言わば努力の人だった。必死にしがみついて、知識を蓄え、ありとあらゆる方法でやり方を開拓し、利益を考えた。おそらく本来はそんなこととは無縁な人なのに、仕事のために自分を変えてきたような人だ。

一方私にとって、仕事は生活の一部であった。生活あっての仕事という考え方だ。だからそこまで必死に全力で仕事に向き合おうなどと思っていない。しかし同じ時間を費やすのであれば多少なりとも興味のあること(デザイン)を仕事にしたいなぁ、という程度だった。

しかし社長にしてみれば、同じアラフォーでバツイチ、これから老後のことも見据えなければならないというのに、何を日和っているんだという気持ちがあるに違いない。

 

そんな折り、翌日に飲食店のプレゼンを控えていたその日に、社長の怒りが爆発した。

 

まず先に、私の言い分を聞いて欲しい。

 

①飲食店のレイアウトは未経験だった。

②家具選びも未経験だった。

③CGパースを作成するソフトに殆ど慣れていなかった。

④社長が2泊3日の出張中で、毎日仕事の進捗を報告していたが、それに対して何の返信も無かった。

⑤プライベートを優先する考えなので、定時で上がり、週末もしっかり休んだ。

 

プレゼンの前日、定時の30分前に出張から戻ってきた社長は、私の出したプレゼン資料を見て大きなため息をついた。

 

「何これ、どこがブリティッシュなの?全然お客さんの要望が入ってないし、パースも暗いし色もおかしいし、どうすんのこれ?こんなんじゃ無い方がマシでしょ。どうすんだよ」

「毎日報告ってメール送ってきてたけどさ、本城が作りたいデザインがこれなの?これをお客さんに出して、どう説明するつもりなの?」

 

畳み掛けるように社長に質問され、私は何も返すことが出来ず、パニックに陥っていた。

デザインに対するこだわりなど一切持ち合わせていなかったし、お客様から請け負った“ブリティッシュ”というお題に対しても、軽く調べただけで突き詰めて考えてなどいなかった。

更に報告メールに返信が無かったために、この方向性で良いのだと思い、仕事を進めていたのだ。

 

19時過ぎから改めてブリティッシュに関する画像を集めて、自分がイメージするブリティッシュなデザインに近いものを選び出し、それをパースに当てはめる作業を行った。

しかし今度はそれを上手くパース上で再現出来ない。

 

社長に「もうパース無しで行けば」と突き放されたが「出来るところまでやります」と終電を見送った。

結果、朝まで社長にダメ出しをされながら作業を行うことになった。

 

「前の仕事で出来てたことが何で出来ないの?」

「仕事の段取りをイチから説明しないといけないの?そういう年齢でもないしさ」

「俺とか本城みたいなのはさ、パクリしかないんだよ。ブリティッシュな飲食店の写真を集めて、共通する色とかデザインを真似するのが一番早くて正確なんだよ」

「報告のメール見て電話したらもう帰ってるしさ。資料が間に合わないって思ったら、休みの日も出てくるとかさ」

「こんなのお客に見せて、このデザインに金払おうと思う?仕事ナメてんの?」

「もう少しさ、デザイナーって紹介出来るような服装とか髪型とか考えてくれない?」

 

一晩中こんなことを言われ続けた。

 

朝帰りして、彼氏にも怒られた。

 

「転職して通勤時間は長くなりました、給料は下がりました、残業は長くなりましたって全部ダメじゃん。辞めちまえよそんな会社」

 

その通りだと思った。条件はすべてマイナス、挙げ句センスがない、服装や髪型が地味など、人格的なことまで否定されて、そこまで言われて続けることだろうかと思った。

そうして出した結論は“とりあえず一年は何も考えずに続ける”だった。一年やっても待遇が変わらなければ、その時に改めて考えよう、と。

 

一年が経って、結果として給与面や残業面の待遇は変わっていない。社長の態度はだいぶ軟化した…とは言え、これまで言われ続けて失った自信ややる気は挽回出来るどころか、より失うような自分のダメっぷりを痛感する日々が続いている。

自分の人当たりの良さは、他人と争うことがこの上なく面倒だからだ。だから現場で「〇〇してください」「△△だから出来ないよ」「そうですか…」とすぐに引き下がってしまう。最近はこれがダメなんだと頑張って「じゃあどうすれば出来ますか?△△って何ですか?」と食い下がるようにしているが、これだってポーズで真剣ではない。自分の根底には常に【別にどっちでもいいけど】という冷めた本心があり、とことんこの仕事に向いていないということがわかったのだ。

 

ではどんな仕事が向いているのか。

 

残念ながら、それはまだ模索している最中である。強いてあげるなら接客業だろうな、とは思うが年齢的に立ち仕事に戻るのは不安あったりもする。

条件としては現状より改善したいと考え①家から近い②基本給が上がる③残業がないという3つの内最低2つを満たすことを目的とし、転職活動を始めた。

今回は前回の反省を踏まえ、長くじっくり取り組みたいと思う。そこには起業や副業も含まれているし、条件を満たせれば正社員じゃなくても良いと考えている。とにかく楽しく楽に最低限稼ぐ―――これが私の目指す働き方改革であり、私達以下の世代の大半が求めている働き方ではないだろうか。企業側も国側もそれだと困るだろうから、ミスマッチはしばらく続くのではないかな。

 

 

 

 

 

ドラマ『覚悟はいいかそこの女子。』感想。

※原作コミックスは未読です。

 

なんだかんだでスイーツ映画が嫌いではない。

とは言え、さすがにすべてを網羅している訳ではなく、基本的にキャストで見定め、映画館まで観に行くか、ネット配信を待つか決めている。つまりはストーリーと言うよりも、スクリーンに映る女優さんなり俳優さんなりのその顔を、どれだけ見つめていたいかという欲求に基づいている。

 

何かと軽んじられることの多いスイーツ映画ではあるが、これだけ量産されているのだから、何かしらの需要なり理由なりがあると思われる。想像するに、やはり人気役者を配することによる一定の見込と、広告展開のしやすさ、原作を抱える出版社とのWin-Winな関係…など、少し素人が考えただけでこれだけ利点が上がるのだから世話はない。

更に最近は、映画の広告を兼ねた連続ドラマを先行放送するという手法も頻繁に取られている。これもまた2時間弱という制限時間のある映画では追いかけ切れない心理描写の補填であったり、撮影も映画と並行して行うことができたり、ドラマ版のパッケージ(Blu-rayBOXなど)の売上が見込めたりと、これまた良く考えたなぁと感心せずにはいられないビジネス展開である。

 

それでも同じようなものを繰り返し観させられれば飽きが来るのもまた事実である。だからこそ、各社切り口を変えて臨んでくる訳だが、この『覚悟はいいかそこの女子。』はその最たるものではないだろうか。

 

愛され男子というリアル。

少女漫画では少々珍しい男子目線で語られるストーリー。主人公:古谷斗和(ふるや・とわ/演:中川大志)はごくごく普通の男子高校生でありながら、甘いルックスと高いコミュニケーション能力だけで“愛され男子”の名を欲しいままにしている。勉強はちょっと苦手。運動は体育の授業で多少目立てる程度。制服の着こなしに多少こだわってはいるけど、美容や筋トレには無頓着。休み時間のもっぱらの話題は“どうしたら女子にモテるか”だけど、何もしなくてもモテている自覚があるか大して真剣ではない。それでも昼休みには複数人の女子が手作り弁当を手に群がってくる、天然の“愛され男子”。

女子が群がるという漫画ならではの誇張表現を除けば、実際クラス単位や学校単位でモテる男子というのは、いわゆる斗和のような“愛され男子”――クラスの人気者ではないだろうか。今流行りの王子様系や俺様系なんかより到底リアルである。

更に斗和は、女子にモテるんだけど何処か憎めない、根強い同性からの人気もあり、とにかく普通にイイ奴だったりする。特にこのドラマ版は、毎回ゲストとなる同級生(男)の恋愛を斗和が応援すると言う構図になっており、斗和が見た目だけじゃなくて、本当に友達にしたいくらいイイ奴だ!と思わせるのに十分な効果を発揮している。

モテるくせに他人の恋愛相談にばかり奔走し、励ましたり同情したりしていた斗和自身の恋愛は劇場版で!という戦略はちょっと珍しい。挙げ句、映画版が既に予告の段階でネタバレしていて、愛され男子代表のであるはずの斗和が、本命の女子にはこっぴどくフラレると言うのだから、興味がそそられない訳がない!東映にしては(失礼)珍しい切り口のプロモーションだ。

 

 

登場女子が可愛くないリアル。

ドラマ版でもっとも度肝を抜かれるのが、とにかく出てくる女子がみんな可愛くないこと。失礼だがこれがこのドラマの最たる魅力だと思っているので、声を大にして言いたい。とにかく女子が可愛くない。

男性側の若手俳優さんは、知名度があったりネクストブレイクが期待できそうな面子なんだけど(このブログの趣旨が上から目線なので諸々ご容赦いただきたい)女子はリアルにクラスにいそうな女子なのである。よく見ればみんな細くて手足は長いし、髪もキレイだし、クラスにいたら間違いなく可愛い系に該当するレベルなんだけど、超絶美少女が闊歩する昨今の若手女優を見慣れていると、どうしても「ん?」と思わずには居られない。

そしてゲストのイケメン俳優たちが、その可愛くない女子たちに恋をする。ちょっと自分のことをかばってくれた。怪我をしたときさり気なく絆創膏をくれた――そんな些細な出来事をきっかけに、男子たちはたちまちその女子を可愛い認定してしまうというリアル!

更にその可愛くない女子たちは、男心を手に入れたと確信するや否や立場を逆転して主導権を握ったり、あっさり彼らを振ったりする。

 

【女子って怖ぇ…】

 

というのが、、このドラマの裏テーマなのだ。そして女子の怖さを目の当たりにしながらも、彼女たちに恋をし、好かれたいと努力し、あわよくばエッチしたい!と思ってしまう切ない…けれど愛すべき男子たち。

「覚悟はいいかそこの女子」というタイトルとは裏腹の、リアルな男子の恋愛事情が詰まったドラマなのだ。

 

でも私たちは知っている。本気を出した男子に、自分たちは勝てないと言う事を。

いくつになってもバカやってる男たちを愛おしいと思ってしまう事実を。

 

どんなにヘタレて見えようが、覚悟を突き出されたらきっとほだされてしまう。それが分かっているから、超イイ奴である斗和の恋愛を応援してしまう。本気男子の怖さに胸キュンしてしまうダメな私たちには、何処か覚悟が足りないのかもしれない。

 

ドラマとセットで楽しみたい、今期一番のお楽しみドラマだ。

君は、夢を叶えたか?

今、とてもとても口説き落としている相手がいる。

前の会社で一緒に仕事をしていたD氏だ。

年齢は近いのだが、D氏は高校卒業と同時に職人の世界に入った熟練の経験者で、社内で図面を引ける私とペアでよく現場を回っていた相手だ。

現在は独立して自身の工務店を構えている。私は、私の経験値の低さとツメの甘さを十二分に理解しているD氏と、どうしてもまた一緒に仕事がしたいと思っている。なんと言ってもD氏は、ディーンフジオカ似のイケメン職人なのだ。

 

しかしながらD氏は、究極に面倒くさい相手でもある。本人にまったく自覚がないのがまた腹立たしいのだが、なんと言えば良いか、「また一緒に仕事したいです!お願いします!」と直球で申し出ても「会社の方針は決まったの?本城さんが作りたいものはどういうもの?」という返しをしてくる、一筋縄では行かない、何よりも“ハート”?を大事にする静かに熱い男なのだ。

 

たまーに会って、ファミレスでご飯を食べたりするけれど、とにかくこの人と話していてすっきりした試しがない。

基本的に話はずーっと平行線でまったく溝が埋まる気配はない。一緒に仕事を始めた頃は、そのルックスと物腰に色々期待したものだが、愛する奥さん以外に無駄に同情したりフォローしたりする相手ではないと察してからは、大概こちらもおいそれと持ち上げたりはしない。あくまでビジネスの相手として、比較的罵るようにしている。(どんなだ…)

 

それはともかく、もう半年以上も名刺をくれと言っているのに、未だにくれない。

本当にこの人うちの会社の仕事受ける気あるの?と思うが、聞けば「面白そうな社長さんだから会いたいなぁ」とかまたふわっとした物言いをしてくる。

そして

 

「本城さんは今の会社で何がしたいの?」

 

「あー…また住宅とかやりたいなーとは思いますけど」

 

「じゃあやればいいのに。人生も折り返し地点なんだから、好きなことに時間遣わないと。本城さんの夢は何?」

 

などと、またなんだか話がややこしい方向に向いてくる。

 

夢は何かと訊かれて、まっさきに思い浮かんだのは(もう、夢は叶えてるんだよなぁ…)ということだった。

 

私の夢は、大好きな人と猫を飼って暮らすことで、今現在進行形でその夢は叶っている。

この先は、夢というより願いで、猫たちをきちんと最後まで看取る、その責任を果たしたいと思っている。

 

しかし、D氏の求める夢とやらとは、何かが決定的に違うと、心の何処かでわかっている為、そのことは口に出せなかった。私にとっては何事にも変えがたい願いで、それを一番理解して欲しい人には理解されている時点で完結しているからだ。このことを他の誰にも理解される必要はなかった。

 

だから結局、その問いに答えられなかったせいで、約束を取り付けるには至っていない。本当に面倒くさい。面倒くさいんだけど、腕が良くて任せられるいい仕事相手なんだよなぁ…。

 

なので、正式に断られるまでしつこく口説いている。私の夢は叶っている。だから仕事は上手く行くはずがない。私が望むバランスだからだ。それでも生活のために働く。最低限働く。それがD氏には見え透いているのかな。本当に一筋縄では行かない相手だ。

シャイなんて何の美徳にもならない。

先週末、突然社長が「みんなでお酒でも飲みながら会議しない?」と、珍しいことを言い出した。

 

社長含め、4人しかいない小さな会社なので、誰も断る理由もなく、早めに仕事を切り上げて近くの焼肉屋に入った。

 

私を含めた3人の従業員は、社長の“会議”という単語が頭から離れず、どこかモヤモヤした気持ちのまま、恐る恐る肉を頬張っていた訳だが、当の社長は本題を避けるように、焼酎を片手に世間話に終始していた。

挙げ句「会議はまたちゃんと会社でやろうか」などと言い出し始めた。何というか、これがうちの社長の悪いクセである。悪い人ではないのだが、上にいる分には面倒くさいことこの上ないのだ。

 

昨年夏に転職して10ヶ月が経過しようとしている私だが、唯一の先輩が早々に退職してくれたおかげで、社長の次に社歴が長い身分である。設立から10年でまったく下が育っていないこの状況は、ひとえにこの社長の責任であることは明白だが、当の本人にその自覚があるかは怪しいところだ。

 

例えば、今回のディナーミーティング?だって、蓋を開けてみれば決起集会だった。経歴はバラバラだけれども、スキル的には申し分ないメンバー(と、一応私も含めて言っておく)が揃っている今、もっと顧客を増やしたいという趣旨の会議だった。

勘の良い読者の皆様ならもうお気付きであろうが、こういうことすら酒の力を借りないと言えないような“シャイ”な人物なのである。

 

マネジメントをする上で、最も重要なことはモチベーションの維持だと、私は思っている。

これは自己管理もさながら、上司の力によるところが大きい。上司の仕事というのは、部下を叱りつけることでも、仕事を取ってくることでも、上客の接待をすることでもなく、如何に部下に給料分の仕事をさせるかというところなのだが、なかなかこれを意識的に出来ている上司は少ない。

そうして、人材不足が叫ばれる今、部下に給料分の仕事を【気持ちよく】させるかが、人材をつなぎとめる重要な鍵となっている。

部下である我々にだって、個々の事情があり、今に至る背景も様々だ。そんな中で【気持ちの良い】職場を作ることは簡単なことではない。しかしながら、これこそが上司にしか出来ない仕事なのである。

 

私が最初に入社した会社の社長は、これがものすごく上手かった。今となっては日本を代表する企業グループに成長しているが、当時でも千人近い従業員を抱えるグループ会社であったにもかかわらず、新卒で入社した私とたまたま乗り合わせたエレベーターで、私に向かってこう言ったのだ。

 

「本城の仕事に対する心構え、すごく良かった。さすがあの○○が推薦してくるだけのことはある。あいつが人を認めるなんてなかなかないことなんだ。これからもよろしく頼むな」

 

社長のルックスがダンディーであったことも相当手伝って、私はその言葉にギュギュッとハートをわしづかみにされてしまった。給料も果てしなく良かったが、とにかくこの社長のために働こう、そう思わされたものである。

なぜなら社長は、社内でも気難しいことで有名な○○さんの元で、アルバイトから内定にこぎ着けたという、私が【最も誉めてほしい】ところを誉めてくれたのだから。

 

事実、人心を掌握するに一番効果的なのが“誉める”こと、それも本人が誉めてほしいところを誉めることに尽きる。

誰だって誉めて欲しい、認めて欲しいという気持ちが必ずある。なのに、それを与えることが出来ない人のなんて多いことか。変なプライドや照れがそれを邪魔している人の、なんと多いことか。

 

まさに、私の今の社長がそれで、とにかく人を誉めないうえに、イジることと誉めることを混同している有様。お礼さえまともに言われた試しがない。挙げ句、仕事時間=やる気だと思っているフシがあり、なかなかに救いようがない。働き方改革=上司の脳内改革ではなかろうか。

 

その焼肉の席で、社長は私に「本城がやってることは設計士レベル」と言われたけど、なんだかピンと来なかった。本人が精一杯誉めてることは伝わってきたが、だったらもう少し具体的に言ってほしかった。そうすれば、少なくとも、そこには自信が持てたかもしれないのに。

 

そんなわけで、せっかくの決起集会だが、我々従業員のモチベーションは特に上がることもなく、会はお開きとなった。酔っぱらいの社長にその雰囲気が伝わっていたかどうかはさだかではないが、せめて自分の機嫌で社内の空気を悪くすることだけは控えて欲しいものだ。

 

 

ドラマ『奥様は、取り扱い注意』第1話感想。

綾瀬はるかさん主演という部分だけをきっかけに観ましたが、夫役が西島秀俊さん、脚本が金城一紀さんということで冒頭のアクションシーンに納得。一方で、キャスティングだけで盛大なネタバレじゃないかと思うのですが…。色々思うところをいつも通りつらつらと書き出してみます。

 

見所は…インテリアかなぁ…。

あの西島秀俊さんがIT企業経営者な訳ないだろ!というツッコミはさておき、残念ながら最大の見所はインテリアだと声を大にして言いたい。設定が高級住宅街で暇を持て余す主婦の道楽という部分で、どれだけ視聴者の共感を得られるか大変疑問だったりする。少なくとも大半の部分で白けてしまった訳ですが、インテリアは素晴らしかった。インテリアコーディネーターとしてやりがいある美術設定だなぁと思います。これから住宅を購入する方は参考になるんではないでしょうか。特にキッチンと寝室と収納ですね。間接照明とか「これ使ってみたかったんだよね〜」というものが使われていて、ひたすら内装ばっかりチェックする1時間でした。

 

さて問題の本筋。

冒頭で、タイトルである『奥様は、取り扱い注意』の意味が分かったり、ハリウッド映画でよくある元CIAが活躍する設定同様の痛快劇なのは分かります。分かりますが。1話で扱うのがDVって何だか悪い意味でありきたり過ぎてどうなんでしょうか。このところドラマで安易に取り上げられすぎて“女性の気持ちに寄り添うツール”扱いになっているのがすごく嫌だなぁと。更に広末涼子さんが『ナオミとカナコ』でまさにDVと戦っていたのでその辺りもフラッシュバックして、また何か同じものを見せられてる感じがしてしまいました。そんな身近なご近所トラブルがDVであって欲しい訳があるはずもないので、安直に取り入れて欲しくないというのが率直な感想。

 

痛快…かな。

全体的に都合よくトントン拍子に台詞が回っていくのが、ものすごく違和感があるというか…。例えばですけど、妻がご近所のDVに気付いたことを夫に相談しても、大概は「うちに関係ないんだからほっとけよ」「何でも首突っ込むなよ」と言われるのがオチだと思うし、友人に相談しても「そんなに親しくないのに、あまり関わって事を大きくするのは良くないんじゃない」と当たり障りのない返答が返ってくる方がザラだと思うんですよ。なのにこのドラマだと時間を掛けてまで問題を解決しようとする方向で、最初から全体が一致してしまっていてとても現実味がない。挙句、相手の夫と対峙するまで首を突っ込んでおいて、結局本人が刺されるまで解決しないってどうなんだろうと思う。あそこまで踏み込んでしまったら、下手したら殺される危険性だってあるし、友人として名乗り出た大原家や佐藤家に嫌がらせが飛び火する可能性だってある訳で、その辺が特に問題なくあっさり数週間が過ぎ、水上さんからのSOSの電話にも気付かず…って無責任だなぁと。テンポが所々で崩されるのは前期の『カンナさーん!』に近いかな。こちらがドラマに求めていることとズレている感じが、最初から最後まで拭えませんでした。

 

それでも最後まで観ます!

とは言え、綾瀬はるかさんも西島秀俊さんも広末涼子さんも本田翼さんも金城一紀さんも好きなので最後まで観ます(笑)インテリアもそうですが、ファッションも良かったのでそれも毎回楽しみですね。あとは西島さんの正体がどっか早いうちに出てきて、『Mr.&Mrs.スミス』みたいな展開になるのを期待して待ってます!