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*Complex+Drive*

勝手に上から目線の、真っ黒な。

ドラマ『東京タラレバ娘』に少しがっかりした件。

※原作コミックは読んだことがありません。

 

何を期待してドラマを観たんだと言われればそれまでだが、ドラマ『東京タラレバ娘』は何だか肩透かしを食らってしまった。古い。とてもバブリーな時代の香りがする。今時“イイ男”を待っていて気が付けば三十路―というのはともかく、そこから結婚→出産に向けて焦るというのはどうだろう。前クールで一世を風靡した『逃げるは恥だが役に立つ』が先鋭的な社会派ドラマ(就職難・事実婚・シングルマザー)だっただけに、とにかく男!結婚!出産!という主人公の人生目標が、『東京ラブストーリー』やW浅野時代を匂わせるのである。1話を観ただけだけれど、主人公も含め三人とも処女という訳でも無さそうだし、男性経験があるのにそれほど結婚に対して夢物語を描けるのも何だか不自然だ。真剣に結婚→出産を目指している最近の若い女性は、かなり計画的に動いているし、 しっかり現実を見据えている。結婚=幸せという構図より先に、育児のために貯金を考え、貯金のために仕事を続ける…20代前半で結婚を決めた彼女たちは実に堅実で、堅実な恋愛を経ている。だからどうしてもタラレバ三人娘に共感が出来ないのだ。

 

今期の新ドラマでは、意外にも『突然ですが、明日結婚します』の方が恋愛ファンタジーの中に上手くリアリティを染み込ませていて見応えがある。というのも、主人公の目的が明確(専業主婦・子持ち)で、それを夢と語りながらもしっかりと「今時は恋人が煩わしいとか、自分の時間を失いたくないとか、結婚しても共働きがいいとか、色んな恋愛・結婚感がありますよね。(でもそんなご時世でも私の夢は専業主婦なんです!)」と、現実的な前提を肯定しているからである。更に彼女は結婚相手を“イイ男”に限定している訳でもない。寿退社を前提に浮ついて仕事をしている訳でもない。この堅実さが同性としても彼女を応援したくなる要因となるのだ。

 

それと比べてしまうと、タラレバの倫子は仕事も半端、恋愛も半端で高望みだけが空回りしている印象。これぞタラレバ娘と言われればその通りだけど、同年代の視聴者が共感したり、憧れたり、活力を得たりするようなこの頃流行りのドラマとは言えないんではなかろうか。

 

とは言え、酸いも甘いも噛み分けたバツイチ40女の感想なので、タラレバ娘たちの未来の可能性に嫉妬しているだけかもしれない。大島優子アンダーリムの眼鏡がとても素敵で、アンダーリム眼鏡を探しに街へ出たりもした。全体的にファッションやインテリアにはこちらをわくわくさせるものがあるので、できれば最後までこのドラマを見届けたい。