*Complex+Drive*

勝手に上から目線の、真っ黒な。

幸せの定義。

自分が幸せであることを、他人に伝えることは難しい。
例えそれが自身の親であっても、いや、親だからこそ難しいのかもしれない。
そこにはきっと"自分達以外に子供が幸せになる術はない"という、親のエゴなようなものが見え隠れするから。

繰り返し繰り返し「幸せになって欲しい」「幸せであればそれでいい」と言われて、まるで今の自分が不幸みたいではないかと、我が親ながら呆れる。
子供もいない、離婚もした、友人と呼べる人もいない。
でも仕事はある、受け入れてくれた両親もいる、一緒に暮らしてくれる彼氏もいる、これ以上どう幸せになれと言うのか私には分からない。

「十分幸せだ」と口にしたところで強がりにしか聞こえない。
でも本当に幸せなのだ。
結婚・子育てという足枷から、彼は私を救い出してくれた。
相手の親の介護や、親戚付き合いもしなくていい。
ママ友問題や子供のあれこれに自分の人生を踏み荒らされる心配もない。

すべての女性の幸せと私の幸せが同一であるとは思わない。
そんなの当然だ。
すべての人間のすべての幸せは個々であり、同一視されるべきものではない。
中には幸せを"共有"したいと考える者もいるだろう。
しかしそれは傲慢だと自覚すべきである。
その上で共有を望むのであれば、他人の不可侵領域に踏み込まないことを前提とすべきだ。

さて話が反れたが、結局のところ、言葉を尽くしても自分が幸せであることを証明することは難しい。
相手の目から見て「幸せそうだな」と思ってもらう他ないのだ。

嗚呼、面倒くさい。

40過ぎて、適当に働いて、一日の終わりに好きなだけ漫画を読んだりゲームをしたりドラマをみたりして、これのどこが不幸せな娘なんだろうか。